奴隷小説 奴隷小説

奴隷小‪説‬

    • 3.3 • 4件の評価
    • ¥620
    • ¥620

発行者による作品情報

どこにも、逃げられないよ──。


長老との結婚を拒絶する女は舌を抜かれてしまう、という掟のある村で、ある少女が結婚相手として選ばれる「雀」。

ある日突然、武装集団によって、泥に囲まれた島に拉致された女子高生たちを描いた「泥」。

アイドルを目指す「夢の奴隷」である少女。彼女の「神様」の意外な姿とは?(「神様男」)。

管理所に収容された人々は「山羊の群れ」と呼ばれ、理不尽で過酷な労働に従事し、時に動物より躊躇なく殺される。死と紙一重の鐘突き番にさせられた少年の運命は?(「山羊の目は空を青く映すか」)……など。


時代や場所にかかわらず、人間社会に現れる、さまざまな抑圧と奴隷状態。

それは「かつて」の「遠い場所」ではなく、「いま」「ここ」で起きている。

あなたもすでに、現代というディストピアの奴隷なのかもしれない――。

様々な囚われの姿を容赦なく描いた七つの物語。

桐野夏生の想像力と感応力が炸裂した異色短編集。


カバーイラストは、かわいさと残酷性を併せ持った作風で物議を醸すLA在住の画家、Luke ChuehのRough Waters。


解説・白井聡


※この電子書籍は2017年12月刊行の文春文庫を底本としています。

ジャンル
小説/文学
発売日
2017年
12月5日
言語
JA
日本語
ページ数
192
ページ
発行者
文藝春秋
販売元
BUNGEISHUNJU LTD.
サイズ
2.9
MB
吉川英治 吉川英治
2017年
闇の穴 闇の穴
1985年
下村千秋全集 下村千秋全集
2015年
魔羅節 魔羅節
2004年
魯迅全集 魯迅全集
2015年
尾崎士郎 坂口安吾 尾崎士郎 坂口安吾
2017年
文藝春秋2025年4月号 文藝春秋2025年4月号
2025年
グロテスク 上 グロテスク 上
2006年
路上のX 路上のX
2021年
グロテスク 下 グロテスク 下
2006年
燕は戻ってこない 燕は戻ってこない
2024年
文藝春秋2025年3月号 文藝春秋2025年3月号
2025年
ある女の証明 ある女の証明
2018年
いちばん悲しい いちばん悲しい
2019年
世界が赫(あか)に染まる日に 世界が赫(あか)に染まる日に
2019年
鬼畜の家 鬼畜の家
2014年
ぬるくゆるやかに流れる黒い川 ぬるくゆるやかに流れる黒い川
2021年
監禁依存症 監禁依存症
2023年