妻と私・幼年時代 妻と私・幼年時代

妻と私・幼年時‪代‬

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慶子、君はやっぱりここにいたじゃないか、

ずっとぼくと一緒にいてくれたじゃないか


日本中を涙で濡らした愛妻看取りの記がいま甦える!


四十年以上連れ添った妻に下った末期癌の診断。告知しないと決め、夫・江藤淳は渾身の看護を続ける。視力の衰え、呼吸困難など病状は進み、診断から約九ヶ月後に臨終を迎えた。自身も重篤な病に冒されるが、気力を振り絞って夫婦最期の日々を記した手記「妻と私」は翌春雑誌に発表され、大きな話題を呼んだ。が、同年夏の雷雨の日、あまりにも有名な遺書をのこし自裁。絶筆となった「幼年時代」、石原慎太郎ら同時代人の追悼文も採録。解説・與那覇潤


目次:

妻と私

幼年時代

追悼

江藤淳氏を悼む福田和也

江藤淳記吉本隆明

さらば、友よ、江藤よ!石原慎太郎

江藤淳年譜武藤康史編

解説批評家の最後の闘争與那覇潤


江藤淳(えとうじゅん)

1932年、東京生まれ。文藝評論家。慶應義塾大学文学部英文科卒。在学中の56年に『夏目漱石』を上梓。58年に『奴隷の思想を排す』、59年に『作家は行動する』を発表し、評論家としての地位を確立する。『小林秀雄』『成熟と喪失』『近代以前』などの文藝批評のみならず、『海舟余波』『漱石とその時代』などの評伝、『海は甦える』などの史伝も執筆し、『一九四六年憲法――その拘束』『閉された言語空間』など、米国が作った戦後憲法や日本の言説空間を鋭く批判する仕事も続けた。99年没。


※この電子書籍は、2001年7月に文藝春秋より刊行された文庫をもとにした文春学藝ライブラリー版(2024年2月刊)を底本としています。

GENRE
Biographies & Memoirs
RELEASED
2024
February 6
LANGUAGE
JA
Japanese
LENGTH
256
Pages
PUBLISHER
文藝春秋
SELLER
BUNGEISHUNJU LTD.
SIZE
1.1
MB
夏目漱石 夏目漱石
1971
南洲残影 南洲残影
2001
小林秀雄の眼 小林秀雄の眼
2021
海舟余波 わが読史余滴 海舟余波 わが読史余滴
2018
石原慎太郎・大江健三郎 石原慎太郎・大江健三郎
2021
成熟と喪失 ―“母”の崩壊― 成熟と喪失 ―“母”の崩壊―
1993