姫様お忍び事件帖 つかまえてたもれ〈新装版〉
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- ¥640
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発行者による作品情報
じゃじゃ馬、鶴姫が巻き起こす珍騒動に、
まわりは振り回されっぱなし。
まったくもう!
大爆笑時代コメディ!!
「芋侍のにいちゃん、可愛いねえちゃん半刻ほど貸せよ」
武州槻山藩主から休みをもらって江戸に出た小坂亀治郎は、
道を尋ねてごろつきに囲まれた。
怪しい侍から助けてやったお鶴ちゃんが、
なぜか旅の道連れになってしまい、吉原遊びを断念したばかりだった。
武州訛りで風采の上がらぬ亀治郎と、
お鶴ちゃんこと御三卿清水家の鶴姫の、
心がほっこり爆笑珍道中の始まり始まり。
書下しシリーズ第一弾!※本作品は『姫様お忍び事件帖 つかまえてたもれ』を加筆修正した新装版です。
APPLE BOOKSのレビュー
数々の人気シリーズを生み出してきた著者沖田正午ならではの、軽妙な筆致に引き込まれる痛快時代劇エンターテインメント『姫様お忍び事件帖 つかまえてたもれ』。時は江戸時代後期、武州槻山藩から江戸にやってきた主人公の亀治郎は、ひょんなことから御三卿・清水家の鶴姫と出会う。訛りが抜けず、見るからに田舎侍の亀治郎は、勘定方でありながらスゴ腕の剣士。一方、縁談が嫌で家出した鶴姫は、世間知らずでおっとりしていながら鋭い洞察力と行動力を持つ。そんな2人が、勝手の分からない江戸の町で繰り広げる珍道中。まさに時代劇版『ローマの休日』だが、いつしか幕府の重鎮までが関わる陰謀に巻き込まれていく。互いにギャップを抱える凸凹コンビが、どこかずれながらも相性ピッタリで、ページを追いながら笑みがこぼれてくる。本作のみでストーリーは完結しているが、次作を期待させる伏線もあって、すぐに次が読みたくなる人気シリーズの第1弾だ。