孤独の教え
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発行者による作品情報
ひとりで暮らす大切さについて、アメリカの森の中の湖の畔で、小屋を建てて自給自足の生活をしながら遺した思索家の言葉を、わかりやすくいまに生きる人に向けて編集しました。
ガンジー、キング牧師を動かし、環境保護運動のバイブルともなり、世界を変革した言葉は「森の生活者」の孤独な時間から生まれました。
孤独の教えとはなにか。ソローが孤独の中でみつけたこととは。
はじめに
いま多くの人にとって孤独と向き合う時間は増え続けています。
高齢になると多くの人が会社や役所を定年になり一人で過ごすようになります。
やがて年をとると組織を離れて、親や家族や友人たちとも別れていく。
家族をもたずに一人で高齢になっていく人も多い。
夫婦の場合もどちらかが亡くなると一人になる。
年齢を重ねて高齢になればなるほど孤独と向き合う時間が増えていきます。
いま孤独というものは誰にとっても身近な、すぐそばにあるものです。
(中略)
「孤独」はあなたに多くのことを教えてくれます。自分自身に向き合う一人の時間は、貴重なもの。人生に余白を持つ、というのは大切なことです。
ソロ活ではありませんが、ソローという哲学者がかつていました。
彼の場合は人里から離れて、森の中の湖のほとりで暮らしはじめました。
湖のほとりにある、家と呼ぶのがはばかれる粗末な小屋の中にあった小さなベッドと机、いす、ただそれだけ。だれも訪ねてこないその部屋で、ひとり「孤独」と向きあいました。
森の中の湖のほとりで暮らしはじめた彼は森の日々の生活を克明に日記に書きました。森や動物や湖や四季の移りかわりを感じて、生活や仕事についての考えを深めました。一人でいる孤独を充分に楽しんだソローは森で過ごすひとりの孤独な生活について多くの本を書いています。