安藤忠雄 野獣の肖像
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4.0 • 2件の評価
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- ¥1,400
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発行者による作品情報
彼は建築家である前に、大阪の街をジャングルのように駆け巡る野生の動物なのだ──70年代から安藤をリアルタイムで見つづけてきた著者が、建築の革命児の意外な素顔を明かし、あくなき挑戦の真価を問う画期的評伝。知られざるエピソードに加え、貴重なプライベート写真も収録。あなたはまだ、本当の安藤忠雄を知らない。 ※単行本に掲載の図版の一部は、電子版には収録しておりません。
APPLE BOOKSのレビュー
日本を代表する建築家・安藤忠雄の創造力の原点を紐解く評伝「安藤忠雄 野獣の肖像」。長年の親交がある建築学者、古山正雄が筆をとる。大阪で生まれ、木工職人の技を間近に見ながら育ち、独学で建築学を習得した安藤。自らを"野獣"と称したように、固定の観念に捉われず、エネルギッシュで実践的な姿勢はどのように育まれたのか。その半生をたどりながら、明らかにしていく。貧しかった幼少期の経験、プロボクサーへの挑戦と挫折から培った強靭な精神など、若き日のエピソードに見出される才能の萌芽。さらにヨーロッパ旅行の途上、パルテノン神殿で"建築に潜む理性の力"を発見した逸話から、その経験こそが安藤忠雄が建築家として大きく脱皮する重要な過程であったと古山は看破する。親交のある著者自身が本人から聞いた貴重な証言も数多く収録されている本書。大阪弁の言葉遣いから立ち上がってくる安藤忠雄の印象は生々しく、既存の研究書では分からない人間性に触れることができる。