家族 家族
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発行者による作品情報

◆ふらんす堂電子書籍1000円シリーズ

◆第二句集

濤音のどすんとありし雛かな

『家族』は私の第二句集である。
本句集には、『郊外』以後、ほぼ平成末年までの作品を収めた。

◆自選十七句
敲いてはのし歩いては畳替
外套の中なる者は佇ちにけり
青空の端に出されし福寿草
幼子の遊びくらせる二月かな
ひとつこと済みたるものの芽なりけり
みづうみにみづあつまれる紫雲英かな
菜の花を挿す亡き者に近々と
櫻貝夜深き風は聞くばかり
濤音のどすんとありし雛かな
明易き森の中なる灯がともり
遠国の石を配せる牡丹かな
萍のうごかぬ水の減りにけり
いづこへか下る石段夜の秋
白波に乗る何もなしきりぎりす
はなびらの間のひろき野菊かな
コスモスを大人数の去りしなり
青空の光つてゐたる秋の暮

ジャンル
小説/文学
発売日
2023年
4月20日
言語
JA
日本語
ページ数
188
ページ
発行者
ふらんす堂
販売元
Digital Publishing Initiatives Japan Co., Ltd.
サイズ
1.1
MB
遅日の岸 遅日の岸
2015年
リスボンの窓 リスボンの窓
2024年
朝晩 朝晩
2019年
香雨 香雨
2012年
空を流れる川 空を流れる川
2020年
玉箒 玉箒
2016年