寂しい街の猫たち
人は愛し方を知らない。猫は愛され方が分からない。
発行者による作品情報
『僕の猫写真は、人を癒さないだろう。しかし、厳しい生活を送る野良猫に、豊かに暮らす人間をさらに癒す義務などあるだろうか。むしろ、人間が猫を癒さなければらない、と僕は考えたい』(あとがきより)
この本は、東京に住む野良猫の等身大の姿を追い求め、約3年にわたって撮影された写真集です。著者は、写真家というよりも野良猫の代弁者として、彼らの世界を美化することなく写そうと試みました。寂しい野良猫たちを通して見えるのは、寂しい人間たちの姿でもあります。
全82点の野良猫の写真を収録。
※写真が縦横混在のため正方形の判型を採用しています。iPad程度かそれ以上のディスプレイサイズが見やすいと思います。