小林カツ代伝 私が死んでもレシピは残る
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発行者による作品情報
伝説の「肉じゃが」「わが道をゆくワンタン」「黒豆」……没後5年を経た今も愛され、つくり続けられるのはなぜか。戦後を代表する料理研究家・小林カツ代。「家庭料理のカリスマ」と称された天性の舌は、どのように培われたのか。レシピ付き傑作評伝。
解説・山本益博
「小林カツ代という人は天才でした。紀元前、紀元後ではありませんが、カツ代前、カツ代後という言葉があってもおかしくない」(本文より)。
【目次より】
第一章料理の鉄人
第二章小林カツ代の家庭料理とは何か?
第三章大阪大空襲
第四章カツ代を育てたミナミの味
第五章料理研究科・小林カツ代誕生
第六章母として、女としての葛藤
第七章天命
APPLE BOOKSのレビュー
快活でざっくばらんな人柄と、時短だけれど決して手抜きではない家庭料理のレシピで主婦たちからの絶大な支持を集めた料理研究家・小林カツ代の評伝「小林カツ代伝」。2014年に76歳で人生を閉じた彼女だが、その生涯で作られた250冊以上にも及ぶレシピ本は今もなお家庭で愛され続けている。20歳で結婚した当時はわかめの味噌汁すら満足に作れなかったという彼女が、いかにして料理編集者から「カツ代前、カツ代後」と言われるまでの影響力を持つに至ったのか。その味覚を育んだ大阪での幼少時代や、料理研究家への道が開かれた事件について、また時短料理を生み出すきっかけともなった自身の仕事と子育ての両立など、変化に富んだ人生と知られざるその素顔を、生前から親交のあるノンフィクションライターが丹念に追う。料理に手をかけることこそが愛情とされ、女性たちが強く家事に縛られていた時代に革命を起こし、日本の家庭料理を進化させた彼女の発想の源について知ることができる作品。