岩井俊二監督作品の撮影監督を務めた「カメラマン篠田昇の残したもの」
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岩井俊二監督が10年ぶりに動き出した。
最新作「リップヴァンウィンクルの花嫁」もこの3月(2016年)に公開され、今後の活動も楽しみだ。
昨年(2015年)に公開された岩井監督初のアニメ作品「花とアリス殺人事件」は、映画「花とアリス」の前日譚で、構想は10年も前に練り上げてあり、脚本まで仕上がっていたという。
では何故現在まで作品にされなかったのだろうか。
理由は岩井監督と二人三脚で作品を撮り続けていたカメラマン篠田昇氏の死が大きく影響している。
10年前、脚本を書き上げた翌日に岩井監督のパートナー的存在だったカメラマンの篠田昇氏の訃報を知らされることになったという。
そのことがショックでか、その日から今日まで10年、表舞台から消えることになった岩井監督。
篠田氏はその岩井監督に「『花とアリス殺人事件』は亡き篠田昇氏に捧げる作品」とまで言わしめたほどの存在だったのだ。
そして、篠田昇氏のバイオグラフィーとも言えるのが「カメラマン篠田昇の残したもの」。
著者の堀越一哉氏は篠田氏と日芸の同級生で、学生時代には一緒に作品を手掛けたほど旧知の仲。
そんな篠田昇氏のバックグラウンドから、こだわり抜いた撮影技法までを綴ったこの本を読み、岩井監督作品を改めて観直せば、あの独特な映像の秘密もわかるだろう。