幕が上がる
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4.8 • 44件の評価
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- ¥570
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発行者による作品情報
ある地方の高校演劇部を指導することになった女性教師が部員らに全国大会の出場を意識させる。高い目標を得た部員たちは恋や勉強よりも演劇ひとすじの日々に。演劇強豪校からの転入生に戸惑い、切磋琢磨して一つの台詞に葛藤する役者と演出家。彼女たちが到達した最終幕はどんな色模様になるのか。2015年2月に映画化する、爽快感を呼ぶ青春小説の決定版!
APPLE BOOKSのレビュー
国内外における幅広い活動で注目される劇作家/演出家、平田オリザの「幕が上がる」。本作は高校の演劇部員の成長を描いた爽快な青春物語。地区大会さえ勝ち抜いたことのない生徒たちが、演じることや舞台を創り上げることの面白さに目覚め、互いに高めあい、県大会から全国大会へと挑戦していく。学生演劇に携わっていた新任教師や強豪校からの転校生との出会いにより、加速度的に芝居に魅せられていく様子が瑞々しく描かれている。現代の若者の話し言葉で展開されるため、10代の少年少女たちの等身大の姿がまざまざと浮かび上がり、彼らの想いが伝わってくる。大会に向けて部員の演技力や個性に応じて芝居を創っていく過程は、高校演劇に関わる著者の演劇論としても読むことができ、彼らの成長をいかに下支えするかという部分において興味深い。日常的な話し言葉で舞台を創る現代口語演劇を提唱する著者らしく、物語中で展開される宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を下敷きにした舞台も口語体による創作で読み応えがある。練り上げられた構成と登場人物を生き生きと動かす文章力に、舞台人としての真価の一端が垣間見える。
カスタマーレビュー
ももクロを知ってる人なら味が深まるかも
映画を観てからこれを見ると、さらに深まって良い。
また、ももクロを知ってるのであれば役柄や本人の性格等を考えながら読める。ある意味2度美味しくて、そして面白い。
個人的には話の中〜後半辺りが読み返したくなる感じですね。
最高
映画から入りましたが、原作も良いですね。これは僕たちだというのを感じました
おもろすぎ
最高!