広田弘毅 「悲劇の宰相」の実像
-
- ¥880
-
- ¥880
発行者による作品情報
日露戦争後、職業外交官の道を歩み始め、欧米局長・駐ソ大使など要職を歴任した広田弘毅。満州事変以降、混迷を深める一九三〇年代の日本で、外相・首相として、欧米との協調、中国との「提携」を模索する。しかし、二・二六事件以降、高圧的な陸軍と妥協を重ね、また国民に広がる対中国強硬論に流され、泥沼の戦争への道を開いた。東京裁判で唯一文官として死刑に処せられ、同情論が多い政治家・広田の実像に迫る。
カスタマーレビュー
fudao2hanguo
、
中立的に把握ができる。
山崎豊子著『二つの祖国』を読んでから東京裁判、それも唯一の文官でありながら極刑に処された広田弘毅に関心を持つようになり、もっと学術的な面から把握したいと思って手に取った書であったが、東京裁判だけでなく戦前から戦後に渡る日本外交についても学ぶことができ、今でも議論に上がる南京大虐殺の裏や中国への侵略の裏側にあった国内の葛藤など大変勉強になる一冊であった。この一冊を皮切りにもう少し東京裁判について深く学びたいと思った。