彰義隊、敗れて末のたいこもち 明治の名物幇間、松廼家露八の生涯 彰義隊、敗れて末のたいこもち 明治の名物幇間、松廼家露八の生涯

彰義隊、敗れて末のたいこもち 明治の名物幇間、松廼家露八の生‪涯‬

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発行者による作品情報

武士から男芸者に転身――。いかなる架空の物語より、ずっと波乱万丈に富んだ松廼家露八(まつのやろはち)の生涯を追う。



その数奇な人生のせいか、露八は小説に仕立てたくなる欲望を掻き立てるらしい。

岡本綺堂は『東京の昔話』という芝居台本を作り歌舞伎になった。戸川残花は「露八」という小説を書いた。子母沢寛の「蝦夷物語」にも、山田風太郎の『幻燈辻馬車』にも登場する。村松梢風も、江崎惇も、遠藤幸威も小説にした。吉川英治は小説『松のや露八』を書き、それは前進座により上演された。平岩弓枝が脚本・演出を担当し森繁劇団により舞台にもなった。1990年には露八役を植木等が演じた。近年では、阿井渉介による『慶喜暗殺―太鼓持ち刺客・松廼家露八』(徳間書店、2022年)が出た。



そこで描かれた露八は、本当の姿だったのだろうか。



伊藤痴遊は吉川英治の小説を読み「幇間としての露八のみを知つて居て、露八の真骨頂は、解し得なかつたらしく、従て、露八の本態は、捉へ得なかつたのを、甚だ遺憾に思ふ」とした。



幇間として生きながら、戦死した戦友たちの追悼に生涯心をくばり、死後は戦友たちの墓のある円通寺に亡骸をうずめることを望んだ、旧幕臣の内面を探る旅。初めての松廼家露八・本格評伝誕生!

ジャンル
小説/文学
発売日
2023年
11月10日
言語
JA
日本語
ページ数
379
ページ
発行者
文学通信
販売元
Mobilebook.jp, Inc
サイズ
181.5
MB

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