彷徨えるルイヴィトン
-
- ¥100
-
- ¥100
発行者による作品情報
北海道の裕福な村岡家で育ったミクは感受性豊かな少女だった。中学生時代には、牧場で可愛がられていた仔牛が食べられてしまうことに衝撃を受け、獣医になる夢は諦める。高校生時代には夫婦喧嘩をとめようと父親に怪我を追わせてしまった。両親の関係を立て直すために出かけた親族でのハワイ旅行では、北京ダックのグロテスクな姿に嘔吐してしまうような無垢な心の持ち主であった。
ハワイ旅行から帰国した羽田空港では、祖母が脳梗塞で倒れ意識不明の状態に陥った。ミクの母は新興宗教『オリオンの奇蹟』にのめり込んで回復を祈ったが、鼻にチューブを入れられて苦しむ姿にミクは耐えきれず、チューブを抜いたため亡くなってしまう。
ミクは高校時代の同級生に儲け話を聞かされて誘われ、親に内緒でキャバクラに勤め始めることとなる。策略にはまったミクは強姦されビデオにまで撮影されてしまった。世間体を考えた両親は、裏のルートで証拠隠滅をはかり手打ちにした。妊娠していたミクは中絶させられ、パニック障害の治療を受けるようになる。
カスタマーレビュー
桜島みかんの木
、
不条理ですね。
一気に読みました。
二郎に嫌悪感を抱きながらも、依存する雪子。 同じ感情を持ちながらも、やはり依存するミク。 雅恵の影響がもっと在れば良かった。 最後の二郎の行動が、ミクへの愛情であったのなら、良いなと思いました。