心学教訓抄(2種)
-
- Pre-Order
-
- Expected Dec 15, 2025
-
- ¥3,800
-
- Pre-Order
-
- ¥3,800
Publisher Description
心学教訓抄(2種)
【判型】大本2巻2冊。収録順に縦282・282粍。
【作者】不明。
【年代等】慶安4年1月刊。[京都]西田庄兵衛板。
【備考】分類「往来物」。2巻合冊本と上巻端本を全冊袋綴じ展開収録した。なお、合冊本は上巻本文第3丁を欠くため、後掲の上巻端本で補った。『心学教訓抄』は、「五常」に関する多くの説話を集めた童蒙教訓書。まず上巻巻頭で「それ五常は仁義礼智信なり。…人の人たるは、この五常を振舞人なり。人たらざるは五常をそむけり。…然るあひだ、愚俗を勧めんために、大和詞、唐の証拠、并に内外典の本文の詞を集て、則、心学教訓抄と名く。只是愚昧のためとす」と本書の意図を述べた後、「仁者慈也(不殺生戒)」11話、「義者和也(不偸盗戒)」22話、続いて下巻に「礼者順也(不邪淫戒)」19話、「智者賢也(不妄語戒)」23話、「信者貞也(不飲酒戒)」6話の長短含む合計81話を載せる。和漢の故実や神儒仏三教などから「五常」について種々諭した通俗教訓だが、いわば五常に関する道話集とも見れること、内容に三教一致の思想が含まれることなどから、「心学」の二字を書名に付したものであろう。なお、本書の冒頭と巻末の一文を削除し、巻頭に心学道話風の講席風景や五常を象徴する挿絵を掲げた半紙本の改題本が禿箒子作、寛政6年刊『〈心学〉五常辨[心学五常弁]』である。