怪しいおまわりさん 1
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3.3 • 6件の評価
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- ¥760
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発行者による作品情報
“そんな心の声、警察官は隠さなきゃだから――” まちの日常を守るため、小さな交番に集う4人。夜中の痴話ゲンカ、嘘の忘れもの、大人の人生相談…“まちの正義(おまわりさん)”たちは、事件とは呼べないような些細な人間模様にも向き合い、ときに感化され、振り回される。そんな彼らの「本音」は、今も消えたわけではなく――。「正義の舞台ウラ」をのぞく交番劇。
APPLE BOOKSのレビュー
小さな交番に勤務する警察官たちの日常を描いたコメディ。やめられないタバコの臭いが気になって黒マスクを愛用する巡査長の芦川は、ひょうひょうとした同僚の井崎、元気な新人鈴岡、同期の巡査部長斗賀と共に、市民のさまざまな悩みやトラブルに対応している。しかし町の日常を守る彼らにも、人知れずそれぞれの悩みや思いがあった。淡々と冷静で、実はドジな芦川と、個性豊かな警察官たちとの掛け合いが楽しい注目作。世に「警察もの」のエンターテインメントはあまたあれど、ここまで事件が起こらない作品は珍しい。作画は端正で読みやすく、独特の空気感も。さりげなく描きこまれた現代社会の断片や、警察官の悲哀にはっとさせられるだろう。