



恋とそれとあと全部
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4.2 • 21件の評価
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- ¥1,500
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発行者による作品情報
【電子書籍特典付き】カバーイラストを手掛けたゴルさんによる特別描きおろしイラストと住野よるさんの「電子特典用メッセージ」を収録!
片想い男子とちょっと気にしすぎな女子。二人は友達だけど、違う生き物。
一緒に過ごす、夏の特別な四日間。
めえめえ(瀬戸洋平)は下宿仲間でクラスメイトの女子サブレ(鳩代司)に片想いをしている。
告白もしていないし、夏休みでしばらく会えないと思っていた。そのサブレが目の前にいる。
サブレは夏休み中に遠方にあるじいちゃんの家に行くのだが、それはある""不謹慎な""目的のためだった。
「じゃあ一緒に行く?」
「うん」
思いがけず誘われためえめえは、部活の休みを利用してサブレと共にじいちゃんの家を目指す。
夜行バスに乗って、二人の""不謹慎な""そして特別な旅が始まる――。
恋という気持ちが存在する、この世界に生まれてしまった全てのあなたへ。
APPLE BOOKSのレビュー
片思いをしているスポーツ男子と、物事を深く考えてしまう女の子。2人が過ごした青い夏の4日間を描いた『恋とそれとあと全部』。同じ下宿仲間であるクラスメートの女子、サブレ(鳩代司)に片思いをするめえめえ(瀬戸洋平)は、ある日、遠くに住むおじいちゃんちに一緒に行こうと彼女から持ちかけられる。思いがけない誘いに胸が高鳴るめえめえだったが、そこに行く理由とは「自殺した遠い親戚の部屋を見に行くため」だった…。死を身近に感じるほど、生きていることを実感するのが人間の性だ。「死」を濃く感じるために訪れたおじいちゃんの家で、友情と恋とのはざまに戸惑う彼らはまさに「生きている」。ため息や鼓動、気まずい間すらも感じられるような2人の会話、距離、そしてその情景は、彼らと共に、特別な夏の思い出として読者の心にも深く刻まれるだろう。『君の膵臓を食べたい』の住野よるが今作で描くのは、「生」と「死」と「恋」と「友情」に向き合った高校生たちのひと夏の尊い物語だ。