悪役令嬢ですが、チートが目覚めて溺愛されていま‪す‬

設定が破綻していて笑う

ネタバレあり。
過呼吸痙攣に祈祷師を呼ぶ・薬は薬草や民間療法しかないくらい医療は未発達…という設定なのに、何の説明もなく「外科手術」とか普通に言っていて何の疑問も持たれていなかったり。
大事なエピソードで主人公がカッコ良く看護師チートをキメて盛り上がるはずの場面の始まりで、風邪薬の瓶が転がるとか、もうおかしすぎて。
風邪薬の「錠剤」が、風邪薬ってラベルついた瓶に入って存在してんの？、せめて丸薬とかにしなよ、とか、貴族の令嬢がバッグ持って参加するわけないじゃん現代日本の披露宴かよ、とか、どっから出てきた医師団？医者王族に仕えるくらいしかいないんでしょ？とか、随所にツッコミどころが多すぎて、話が入ってこない。
何でこれを編集が指摘しなかったか不思議なレベル。
そして、タイトルの「溺愛されています」だが、溺愛されるようになるまで、ならわかるという感じで、そんなに溺愛されていない。溺愛を期待すると肩すかし。
この作者さんは、医療の処置過程を省略しない信念でもあるのか、それに結構な量のページを費やしているが、そういうことを丹念に書きたいのだったら現代モノにすればいいのでは？。医療エンタメが読みたきゃ、そっちのジャンル行くんで。乙女ゲームの世界で看護師の仕事や大変さを力説されてもなぁ…。
悪役令嬢や溺愛モノが読みたい大半の人は、医療の詳細を求めてないと思うしミスマッチ。無理やり悪役令嬢の設定に医療モノをぶっ込んで、イイトコ取りを狙ったんだろうけど成功してない上に雑、という作品。
タイトル通りのものが見たいだけなのに、ドクターXの劣化版をドヤ顔で見せられたみたいで、コレじゃない感がハンパない。