成立順 新約聖‪書‬

(この本について)

この古典教養文庫版の「成立順 新約聖書」は、一九五四年改訳の日本聖書協会「口語訳 新約聖書」を底本としています。この本は、現在パブリックドメインとなっています。

四福音書および「使徒行伝」、書簡集をその成立順に読むことで、新約聖書を違った観点から見つめ直すことができ、また初期キリスト教のダイナミックな動きが直に感じられるのではないでしょうか。

ただ、大変昔の書物でもあり、その成立年については諸説あり決定できないところも多々ありますので、大まかな順であることをご理解ください。

また、ウィキペディアなどを参考に、各書に簡単な解説を試みました。理解を助けるため、地図や写真など著作権フリーのものに限って掲載しました。ご参考にしてください。

以下の順で収録されています。


一、テサロニケ人への第一の手紙(紀元五〇—五一年頃、パウロ書簡)

二、テサロニケ人への第二の手紙(五一年頃、筆者がパウロか不明)

三、ガラテヤ人への手紙 (五三—五四年頃、パウロ書簡)

四、コリント人への第一の手紙 (五四年春頃、パウロ書簡)

五、コリント人への第二の手紙 (五四—五五年頃、パウロ書簡)

六、ピレモンへの手紙 (五四—五五年頃、パウロ書簡)

七、フィリピ人への手紙 (五五—五六年頃、パウロ書簡)

八、ローマ人への手紙 (五五—五六年頃、パウロ書簡)

九、コロサイ人への手紙 (六〇年頃、筆者がパウロか不明)

一〇、エフェソ人への手紙 (六〇—六二年、筆者がパウロか不明)

一一、マルコによる福音書 (六五—七〇年頃)

一二、マタイによる福音書 (八〇—八五年)

一三、ルカによる福音書 (八五—九〇年)

一四、使徒行伝 (九〇—九五年頃)

一五、へブル人への手紙 (九五年頃)

一六、ヨハネの黙示録 (九五年頃)

一七、ペテロの第一の手紙 (九〇—九五年頃 公同書簡)

一八、ヨハネによる福音書 (九五—一〇〇年頃)

一九、ヨハネ第一の手紙 (一〇〇年頃 公同書簡)

二〇、ヨハネ第二の手紙 (一〇〇年頃 公同書簡)

二一、ヨハネ第三の手紙 (一〇〇年頃 公同書簡)

二二、ヤコブの手紙 (一〇〇年頃 公同書簡)

二三、ユダの手紙 (一〇〇年頃 公同書簡)

二四、テモテ第一の手紙 (一〇〇年頃 牧会書簡)

二五、テモテ第二の手紙 (一〇〇年頃 牧会書簡)

二六、テトスへの手紙 (一二〇—一四〇年頃 牧会書簡)

二七、ペテロ第二の手紙 (一五〇年頃 公同書簡)


また底本は以下のとおりです。

「口語訳 新約聖書」日本聖書協会(一九五四年改訳)


(古典教養文庫について)

古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。

1、古典として価値あるものだけを

これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。

2、読みやすいレイアウト

文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、電子書籍デバイスはもちろん、スマートフォンやタブレットなどでの読書に最適化しました。またMacやパソコンでも読むことができます。

3、すばやい操作性

索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。

4、美しい表紙

プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。

5、スピーディーな改版

紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。古典教養文庫のブログに書き込むことで迅速なレスポンスが得られます。