



指輪物語 追補篇
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4.2 • 6件の評価
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- ¥1,200
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発行者による作品情報
この巻は、『指輪物語』の世界をより深く理解し、楽しんでいただくために絶好の書といえる。『シルマリルの物語』は第一紀に起こった事柄であり、『指輪物語』では、第三紀の末に起こった指輪戦争について主に語られている。それらの作品では、知ることができない第二紀や、第三紀の初期・中期に起こった事跡が記されているのが、本書である。特に第三紀の大いなる年3018年(ホビット庄暦1418年)以降の年表では、本編では言及されなかった事実や、指輪の仲間のその後にも触れられている。巻末に固有名詞便覧が掲載されていて、本編を読む上での一助となろう。本書は、『指輪物語』読後の余韻に酔いしれながら、なお深い物語の広がりを堪能することを可能にするだろう。
APPLE BOOKSのレビュー
世界中で愛されている長編ファンタジーの金字塔『指輪物語』の世界をより深く理解するための追補編。『指輪物語』の登場人物たちの先祖代々の年代記から、ホビット家の系表、暦、年表、そして文献学者である作者が、物語のために作り出した架空文字の書き方、つづり方などまで記されている。もはや、創作を超えた実在する一つの世界の歴史文献のようである。他にも、アラゴルンとアルウェンの物語や、本編では悲劇の死を迎えたゴンドールの執政官デネソールの私生活や裏話、そして指輪の仲間のその後の出来事など本編で触れられていない物語についても言及されており、ファンにとってはたまらない書である。巻末には「固有名詞便覧」が掲載。本編だけでなく、前日譚である『ホビットの冒険』や中つ国の神話大全『シルマリルの物語』を読み進める上でもこちらを参考にすることで、壮大で奥深い世界を形成する膨大な登場人物や地名、事物名を混乱せず、より理解することができるだろう。追補編を読了後に、3部作を再び読むことで、新たな発見に出会えるかもしれない。