政談月の鏡
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「政談月の鏡」は江戸・東京の落語・三遊派である三遊亭圓朝の小説。見知らぬ武士から貰った酒を、毒酒と知らず飲んで死亡した夫・喜助の敵を討つため、吉原の遊女に身を落とすお梅…。一方、泥棒の汚名を着せられてしまった浪人・清左衛門の娘・お筆は、入水自殺を図るが…。養父の看病のため袖乞いしたり…、偽金使用の罪でお縄になったり…、薄幸の娘・お筆の波乱万丈ぶりが印象的。どんな境遇にあっても孝行を怠らない姿勢が素晴らしい。毒を盛った武士の正体は本当に清左衛門なのか? 町奉行・曲淵甲斐守の名裁き。