文化の脱走兵 文化の脱走兵

発行者による作品情報

本を片手に、戦う勇気ではなく逃げる勇気を。
言葉を愛する仲間たちに贈る、待望のエッセイ集。

「国でいちばんの脱走兵」になった100年前のロシアの詩人、ゲーム内チャットで心通わせる戦火のなかの人々、悪い人間たちを化かす狸のような祖父母たち──あたたかい記憶と非暴力への希求を、文学がつないでゆく。

「もし本が好きになったら──私たちがその人たちを見つけて、めいっぱい大切にしよう。世界中のたくさんの本を翻訳して、朗読して、笑ったり泣いたりしよう。」(「クルミ世界の住人」より)

紫式部文学賞を受賞したロングセラー『夕暮れに夜明けの歌を』の著者による、最新エッセイ集。

【もくじ】
クルミ世界の住人
秋をかぞえる
渡り鳥のうた
動員
ほんとうはあのとき……
猫にゆだねる
悲しみのゆくえ
土のなか
道を訊かれる
つながっていく
雨をながめて
君の顔だけ思いだせない
こうして夏が過ぎた
巣穴の会話
かわいいおばあちゃん
年の暮れ、冬のあけぼの
猫背の翼
あの町への切符
柏崎の狸になる
あとがき 文化は脱走する

【装幀】
名久井直子

【装画】
さかたきよこ

ジャンル
小説/文学
発売日
2024年
7月11日
言語
JA
日本語
ページ数
224
ページ
発行者
講談社
販売元
Kodansha Ltd.
サイズ
2.7
MB
夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く 夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く
2021年
亜鉛の少年たち 亜鉛の少年たち
2022年
文学キョーダイ‼ 文学キョーダイ‼
2023年
赤い十字 赤い十字
2021年
ロシア文学の教室 ロシア文学の教室
2024年
シリーズ「あいだで考える」 ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ シリーズ「あいだで考える」 ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ
2023年