文化はいかに情動をつくるのか――人と人のあいだの心理学
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多文化共生社会の実現に必要な〈情動リテラシー〉とは?
〈喜び〉〈怒り〉〈悲しみ〉などの情動は、世界共通のものではなく、人が属する文化に生きることを通して作り上げられるものなので、文化圏ごとに異なる――非欧米圏出身者の情動に着目して研究している著者は、文化、言語、ジェンダー、民族や人種、社会経済的階層などのちがいによって、情動の発生やとらえかたが文化圏によって異なっていることを実験から見出した。
また、グローバル化が進むと、企業や学校などに集まる人々のあいだで情動のすれちがいに端を発する軋轢の増加も予想される。文化心理学の先駆者として注目される著者は、よりよい多文化共生社会を実現するための具体的な取り組みを紹介しながら、ひとりひとりが備えるべき〈情動リテラシー〉を提言する。
「情動の文化的差異を研究する注目すべき学者の活気に満ちた傑作」
――リサ・フェルドマン・バレット(『情動はこうしてつくられる』著者)
「あなた自身や文化、そして変化に富む人間性への理解が深まる」
――ジョナサン・ハイト (『社会はなぜ左と右にわかれるのか』著者)
《Publishers Weekly Best Books 2022》