「新NISAバブル」に気をつけろ!――「元本割れ確率」を小さくする投資法を紹介
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発行者による作品情報
【内容紹介】
積立投資は一括投資よりも元本割れリスクが高いってホント?オルカンは分散投資には不十分?新NISAの落とし穴を回避して、あなたの資産を守る方法をファイナンシャルプランナーが教えます。
2024年1月から新NISA制度がスタートし、ファイナンシャルプランナーの著者のもとにも、投資未経験者からの運用相談が急増しています。その中で気がかりなのが「新NISAは必ず儲かる」と思いこんで、かなりの額を思い切りよくつぎ込もうとしている人がいらっしゃるということ。
日経平均株価がバブル時の最高値を抜いて一時4万円を超えたのをはじめ、米国もダウ平均株価が最高値を更新……といったつい最近までの株式市場を見れば無理のないことかもしれません。しかし、資産運用を続けていれば、株価が暴落するタイミングに必ず遭遇します。
投資は、ライフプランに必要な資金を準備するのに有効な手段ですが、元本割れしてしまうリスクもはらむ諸刃の剣です。正しい知識のないまま大金を投資するのは非常に危険なことです。
そこで本書では、元本割れ確率を最小化する投資法を、過去データに基づいた資産運用シミュレーターを使いながら、わかりやすく解説していきます。
【著者紹介】
[著]藤川 太(ふじかわ・ふとし)
生活デザイン株式会社代表取締役。家計の見直し相談センター代表。ファイナンシャルプランナーCFP認定者。慶應義塾大学大学院理工学研究科修了後、自動車会社にて燃料電池自動車の研究開発に従事。1998年にファイナンシャル・プランナーとして独立。家計の個人相談の普及を目指し、2001年に「家計の見直し相談センター」を設立。著書に『やっぱりサラリーマンは2度破産する』(朝日新聞出版)、『年収が上がらなくてもお金が増える生き方』(プレジデント社)、『1億円貯める人のお金の習慣』(PHP研究所)ほか多数。
【目次抜粋】
◆はじめに
◆第1章 危ない!? 新NISAバブル
全財産5000万円のうち、4000万円超を投資に
木は天まで届かず
資産運用は、車の運転に似ている
「お金を増やす」より「幸せになる」のが大事
新NISA制度を5分でおさらい
「オルカン」「S&P500」とは
「インデックスで分散投資」の盲点
◆第2章 元本割れさせない! 基本戦略
「買った、売った、儲けた、損した」だけではダメ
よく見かけるこのグラフは危険!
資産運用のリスクは可視化できる
「富める少数」と「そうでない多数」が一目瞭然!
資産運用の2つの基本戦略を検証
分散投資の基本は「株式」と「債券」
分割投資は元本割れリスクが高い
それでも、積立投資は運用の基本戦略の一つ
私たちの運用手法を深堀りすると……
ドルコスト平均法は、いい投資手法なのか?
つみたて枠と成長投資枠、どう使い分ける?
恐怖で運用を「やめてしまう」のは誤り
投資枠の上限に達したらほったらかせばOK
◆第3章 試算! 新NISAで1億円つくれるか?
普通の人が投資で「億り人」になれるのか?
1億円への道シミュレーション
ケース1 月5万円を20年間積立投資では実現困難
ケース2 月5万円、30年積立投資だと実現確率40%
ケース3 月30万円を5年積み立て&20年運用なら可能性40%
ケース4 月30万円を5年積み立て&30年運用なら可能性約70%
ケース5 月10万円を15年積み立て&30年運用なら実現確率60%
ケース6 夫婦それぞれが月5万円ずつ30年積立投資なら可能性70%
◆第4章 世代・ケース別新NISA活用プラン
世代別シミュレーション
資産形成の武器「時間」
(1)20 ~30代
(2)40~50代
(3)60代以上
家計と心のリスク許容度
世代によって異なる許容度のバランス