方舟
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- ¥1,700
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発行者による作品情報
週刊文春ミステリーベスト10国内部門第1位!
MRC大賞2022第1位!
9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か?
大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。
そんな矢先に殺人が起こった。
だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。
タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。
APPLE BOOKSのレビュー
新進気鋭の作家、夕木春央の第3作はSNSで話題沸騰となり、有栖川有栖や法月綸太郎ら、名うての推理作家も絶賛する驚愕(きょうがく)のミステリー。大学時代の登山サークル仲間といとこの計7人で山奥の地下建築を探検しに来た柊一。「方舟」と名付けられた建築物は地下3階に及び、過激派のアジトかカルト宗教の施設と疑われる怪しさ。だが、日は暮れて、矢崎という親子3人連れも加わり、総勢10名でそこに泊まらざるを得なくなる。そして明け方に地震が発生。地上に通じる扉が岩でふさがれてしまい、地下水が流入し始める。地下全体が水没するのも時間の問題だ。その状況下、なぜか1人が殺されていた。地下から脱出する方法は一つだけあるが、誰か1人が犠牲にならねばならない。ならばその役割は殺人者が負うべきだろう。9人の中で犯人捜しが始まった…。誰かを犠牲にしないと脱出できない閉鎖空間という設定が秀逸で、いやが上にもサスペンスが盛り上がる。一方で、単に圏外であるという設定で済まさないスマートフォンなど、小道具の扱いもうまく、少ない手掛かりから犯人を推定していくロジックも見事。その上で、謎解きを終えれば、結末にはさらなる衝撃が待っている。究極のクローズドサークル+デスゲーム。
カスタマーレビュー
あ
ラストが面白いがそんなすぐに判断できるやつがいたら怖い
心臓バクバク
たった今読み終わったところです!
ラストのどんでん返しに興奮しました!
衝撃的な結末
自分も同じ状況にいるように読んでいました。あまり小説は読みませんが、そういう人にも読みやすく、面白いと感じる作品です。犯人特定だけでは終わらない、、衝撃的な最後でした。