最後の社主 朝日新聞が秘封した「御影の令嬢」へのレクイエム 最後の社主 朝日新聞が秘封した「御影の令嬢」へのレクイエム

最後の社主 朝日新聞が秘封した「御影の令嬢」へのレクイエ‪ム‬

    • 3.3 • 3 Ratings
    • ¥1,900
    • ¥1,900

Publisher Description

日本のクオリティ・ペーパーを自任する朝日新聞社。その朝日株の6割を握っていたのが、創業者・村山龍平と村山家である。
そのため、朝日新聞は村山家を「社主」として手厚く処遇しつづけた。
その「最後の社主」となった村山美知子は、1920年、新聞王と呼ばれた村山龍平の孫として生まれた。母・於藤は龍平の孫、父・長挙は子爵・岡部家から婿入りした旧華族だった。
朝日新聞が生み出す巨大な利益と、華麗なる血脈――美知子は、妹・富美子とともに、神戸・御影の邸宅と有馬温泉の別邸を行き来しながら育った。日本舞踊、古式泳法、スキー、茶道、ピアノなどを学ぶ、日本有数の「深窓の令嬢」――それが村山美知子だった。
戦後、海軍大将の長男を婿に迎えるが、朝日新聞の経営に興味を示さず、離縁してしまう。傷心の美知子は、音楽の世界で活躍することになった。
朝日新聞が後援する日本を代表する音楽祭「大阪国際フェスティバル」の専務理事として、世界各国から有名指揮者、オーケストラ、将来有望な若手を招聘した。小沢征爾、カラヤン、ルービンシュタイン、ワイセンベルクらが美知子に深い信頼を寄せた。
一方、朝日新聞の経営陣は、株を握る村山美知子の機嫌を取ろうと奔走する。専任の「秘書役」をつけ、お気に入りの高級パンを届け、記者出身の役員は慣れない茶道に挑戦し足がしびれて昏倒した。
誕生会や村山家の祭礼には編集幹部がこぞって参加し、お祝いの言葉を述べた。
しかし、子どものいない美知子社主が高齢になるにつれ、朝日株の行方が焦点になる。朝日経営陣は、あの手この手を使い、美知子社主から株を奪おうと画策した――。
その最晩年に「秘書役」となった元事件記者が、朝日新聞最大のタブーを赤裸々に明かす。
朝日経営陣は、どうやって村山家から株を奪ったのか。
巨額の税金をどのように処理したのか。
朝日新聞株が外部に流出する可能性もあった、最大の危機とは。
新聞、メディア経営の深奥に迫る、驚愕の書。

GENRE
Nonfiction
RELEASED
2020
March 26
LANGUAGE
JA
Japanese
LENGTH
312
Pages
PUBLISHER
講談社
SELLER
Kodansha Ltd.
SIZE
10.8
MB
力道山未亡人 力道山未亡人
2024
徹底取材第2弾 佐村河内守の「正体」【文春e-Books】 徹底取材第2弾 佐村河内守の「正体」【文春e-Books】
2014
逸翁自叙伝 阪急創業者・小林一三の回想 逸翁自叙伝 阪急創業者・小林一三の回想
2016
喰うか喰われるか 私の山口組体験 喰うか喰われるか 私の山口組体験
2023
風の男 白洲次郎 風の男 白洲次郎
2000
もう、きみには頼まない 石坂泰三の世界 もう、きみには頼まない 石坂泰三の世界
1998
彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠 彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠
2024
旧統一教会 大江益夫・元広報部長懺悔録 旧統一教会 大江益夫・元広報部長懺悔録
2024
分岐点 「言論の自由」に殉じた朝日新聞もう一人の社主 分岐点 「言論の自由」に殉じた朝日新聞もう一人の社主
2025