【朗読音声付】50分でわかる マクベス
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2.7 • 3件の評価
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発行者による作品情報
●プロのナレーターによる朗読音声付書籍
読み聞かせでもなく、サウンドドラマでもない。プロのナレーターならではの圧倒的な表現力と、必要最小限の演出。
本作はラム姉弟『シェイクスピア物語』をもとに、シェイクスピアの原典にある詩を加え、再編集。必要な箇所を抑えた編集で、シェイクスピアの世界を楽しみながら手軽に知ることができるダイジェスト版朗読付き電子書籍です。
(あらすじ)
いつ頃今度はまた出逢おう。かみなり、稲妻、雨のなか。
どさくさごっこが片付いて、いくさの勝負がついたとき、日の入り前にもなるだろう。
出会いの場所は。茂みの野。
あそこで逢おうマクベスに。
きれいは汚い、汚いは綺麗。雲霧分けて、飛んでいこう。
先王ダンカンに忠義を誓っていたはずの領主マクベス。
盟友バンクォーと伴い、とある勝ち戦の帰り道に出会った三人の老女。
老女らはうわ言のように二人に告げる。
「コーダーの領主、マクベス様万歳! これより王になるお方、マクベス様万歳!」
「自ら世治める日来たらずとも、そち亡き後、その倅らがスコットランドの王とならん。」
そこにダンカン王の遣い来たりてこう告げる。
「主君の命のもとマクベスにコーダーの領主の誉れ授けん」
マクベスはバンクォーにこう問うのだった。
「魔女が我に誓いしこと、かくも見事にまこととなった。して、そなたも子らが王になれば良い、そう望みはせぬか?」
盟友諌めて曰く。
「そのような望み抱けば、そなたも王座目当てに心も焦がれよう。されど、闇の使いはえてして取るに足らぬことをまこととささやき、大それた所業《しょぎょう》へとそそのかさんとするもの。」
折しもこのすぐ後、マクベスの誉高き戦の手柄称えんと、倅マルカムにドナルバンはじめ、領主やお付きの者ども伴いて、ダンカン王がマクベスの屋敷を訪れるのだった。
そしてその夜。悲劇は始まる。
「もはや眠れぬ! グラームズは眠りを殺した。然るにコーダーはもう眠れぬ。マクベスは眠れぬさだめ。」