発行者による作品情報

明治時代の日本の小説家芥川龍之介。本名同じ、号は澄江堂主人、俳号は我鬼。『桃太郎』は底本の「「芥川龍之介全集5」ちくま文庫、筑摩書房」では「評論・文学」としてまとめられている。本書で登場するのは、「(第一~六)」などが収録されている。初出は「サンデー毎日 夏期特別号」1924(大正13)年7月。

ジャンル
小説/文学
発売日
1928年
7月2日
言語
JA
日本語
ページ数
10
ページ
発行者
Public Domain
販売元
Public Domain
サイズ
17.9
KB

カスタマーレビュー

'U'MA

ブラックジョークを超えた痛烈な人類風刺

ただの「桃太郎」へのブラックな風刺ではない。
最後に来て人類史全体に及ぶような批判精神が浮かび上がってくるのだ。
大方の読者の予想を遥かに超えてくるところは、さすが芥川という所。

強者とはまさに戦争のために戦争をするという理不尽さを抱えている。
心優しい弱者はその傲慢さに飲み込まれて憎悪のかたまりと化し、世の中はどんどん荒廃してゆく。

芥川の桃太郎は、こういう現世の地獄をシンプルかつ明快に表している。
最後に鬼が見せた卑劣さは、現代のアメリカに対するテロにも重なる。それは強者の傲慢さが種となって生まれた醜悪さなのだ。

ほとんど笑えずひたすら暗い昔話だが、この世をリアルに知る上でこれほど良い教科書はない。

文科省は、こういう芥川作品こそ教科書にのせるべきであり、先生は大いにクラス討論させるべきなのだ。

たなかjmdw

桃から出るかなんて話は鬼に食わせるの?

切れ味抜群の刀ばりに久しぶりに電流が流れたように一気に読みました。
賞の名前になる所以がなんとなくだがわかったように思いました。
読書好きでよかった。

鏵月

凄い。

最初は桃太郎はこうなると言うのは分かっていたけど、自分が散々聞かされていた桃太郎とは一切違かった。
怪物より人間の方が怖いってこのことなのかと痛感された。流石、芥川龍之介。

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