欲ばらないこと
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- ¥770
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発行者による作品情報
『怒らないこと』『怒らないこと2』『バカの理由(わけ)』につづく「三毒シリーズ」完結編!!
「欲」と「怒り」はコインの表裏
「欲」を克服すれば、「怒り」も消える。
これが煩悩をなくすための特効薬!
「生きるために欲は欠かせない」
「欲がなくなると生きる意欲もなくなってしまう」
みなさんの中には、そう考えている方もいるようです。
しかし、お釈迦様は「欲があるのは感情が高まった愚かな状態」とおっしゃいます。
感情とは心の汚れ。幸福になるためには、理性を育てなければなりません。
仏教では、「三大煩悩=貪瞋痴(欲・怒り・無智)」の最初に「欲」を挙げています。
そして、「欲」と「怒り」はコインの表裏。表が「欲」で、「怒り」よりも先にあります。
ですから、欲が克服できれば、大幅に煩悩をなくすことができるのです。
本書では、お釈迦様による欲の分析と克服法を、わかりやすくご紹介します。
なぜ「欲」はよくないのかアルボムッレ・スマナサーラ
(「はじめに」より抜粋)
この本のテーマは「欲ばらないこと」です。「欲」とは、仏教の三大煩悩である貪瞋痴の「貪(とん)」ですから、「貪(むさぼ)らないこと」がこの本の主題です。お釈迦様の教えに沿って、「欲はよくありませんよ」ということについてお話しします。
私にはすでに、「瞋(しん)・怒り」について書いた『怒らないこと』という本と、「痴・無智」について書いた『バカの理由(わけ)』という本があります。ですから、今回の『欲ばらないこと』で、「三大煩悩=貪瞋痴」の解説書がすべてそろうことになります。
三大煩悩すべてに共通していることですが、まずはその煩悩をしっかりと理解することが大切です。よく知ることで、正しい生き方が可能になります。
この本では、「欲とは何か」「なぜ欲が出てくるのか」というように、「欲・貪り」についての理論を一つずつご説明します。
目次
第1章欲のみなもと――命と心
1命の定義
2肉体の変化
3生きるとは
4心のかかわり
5終わらない欲
6心の変化
7心の変化と欲
第2章欲の分析
1欲は生命の本能
2欲を生じさせるもの
3なぜ、愛着、欲が起こる?
4欲の親分は「生存欲」
5たちの悪い欲三つ
第3章欲はなぜ悪い――心の汚染図
1欲がないほうが良い
2欲という矛盾
3渇きに塩水
4奪い合い
5心は汚染される
第4章解決策――欲と必要を切り分ける
1必要なものはなんですか
2欲しいものはなんですか
3私のもの
4欲は妄想的
5少欲知足
6強欲とケチ
第5章性欲―解脱を阻むもの
1性欲とは何か
2性行為は出家には禁止
第6章欲のコントロール
1制限された能力・資源、制限のない欲
2身体へのこだわりと心への無関心
3正しい欲のコントロール法
第7章執着を捨てる
1「与えること」の真実
2与えることと奪うこと
3与えると損するか
4「施し」は基本道徳
5理性で生きる