欲望の資本主義―ルールが変わる時
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- ¥1,600
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発行者による作品情報
この星は欲望でつながっている。
やめられない、止まらない、欲望が欲望を生む世界。
わたしたちはいつからこんな社会を生きているんだろう?
放送時にSNSで大反響のNHK教養エンタメ番組『欲望の資本主義』、待望の書籍化!
未放送インタビューも多数収録した拡大版。
経済のルールはいつどのように変わってきたのか?
利子という「禁断の果実」は何をもたらしたのか?
お金に代わる新しい“通貨”とは?
「アダム・スミスは間違っていた」、「ケインズは誤解されている」……。
ノーベル賞学者スティグリッツ、異端の奇才エコノミスト・セドラチェク、シリコンバレーの投資家スタンフォードら、世界の知性との対話を通して、人間の業=欲望をキーワードに資本主義の本質と新しい経済を問い直す異色ドキュメント。
ナビゲーターは気鋭の若手経済学者・安田洋祐准教授。
特別対談「セドラチェク×小林喜光」も収録。
APPLE BOOKSのレビュー
リーマンショック、サブプライムローン問題など、混沌とする世界経済の現在の形を、"欲望"というキーワードを切り口に明らかにしようとするインタビュー集「欲望の資本主義」。3人のプロフェッショナルたちのユニークな視点を通して、多角的に経済問題を捉えることができる。例えば、チェコ出身の経済学者、トーマス・セドラチェクは神話、寓話、心理学などの豊富な知識を巧みに織り交ぜながら、成長は良いことという思い込みこそが間違い、過剰消費は禁断の果実、など刺激的な持論を展開。欲望に支配される"成長資本主義"の構造に警鐘を鳴らしつつ、お金とは何か、仕事とは、生きる意味とは、といった普遍的なテーマへと読者を誘っていく。見えざる手、シェアリングエコノミーなど、用語のいくつかには解説のコラムが設けられ、専門的な知識を一歩ずつ理解しながら読み進めることができる。従来の経済システムへの信頼が揺らいでいると言われる現代に、本書は新たなる一石を投じる。