武士の時代はどのようにして終わったのか
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皆さんは,政治や社会を変えたいと思ったことがありますか? いまでも世界のあちこちで,現状の理不尽さに憤る人々が世の中を変えようと,デモを行ったりSNSで発信したりして苦闘している姿を,私たちは日々のニュースで目にします。あるいは,現状を好んで変革を望まない人も多いかもしれません。しかしそれでも,大きな変化の渦が否応なく人々を巻き込んでしまうことは,ときにあることなのです。変革は下手をすれば暴力の応酬や戦争を呼び起こしますが,うまくいけば政治を改良し,人々の権利や待遇を改善します。しかし,政治や社会が一変するとはどのような経験なのか,私たちはそもそもあまりよく知らないのではないでしょうか。
はじめに:政治や社会が一変するとき
1. なぜ大名は領主をやめたのか
(1)版籍奉還はどうして可能だったのか
(2)藩と県は何が違うのか
(3)版籍奉還によって何が変わったのか
2. 武家の階級はどのようにして崩れたか
(1)武家を支えていた秩序はどのようなものか
(2)士族・卒という新しい身分
(3)階級秩序はどのように崩れていったか
3. 武家の支配はどのようにして終わったか
(1)東北諸藩と旧幕臣たちの苦難
(2)藩はどこへ向かおうとしていたのか
(3)廃藩置県はどのようにして起こったか
(4)藩の廃止はどう受け止められたか
4. なぜ士族の特権は奪われたのか
(1)文明開化のなかで
(2)秩禄処分
(3)城下町の変貌と士族
おわりに:必然ではない歴史を生きるには