死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ~(1)
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4.7 • 7件の評価
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発行者による作品情報
死神と没落華族令嬢の和風婚姻ファンタジー
没落華族令嬢が生贄として嫁いだ先。
それは愛を知らず、人を嫌う死神だったーー
帝都・小石川で紡績業を営む三条家のもとで働く没落華族令嬢の千鶴は、もともとは彼らよりも立場が上だったことから、日々嫌みや蔑みの言葉を投げつけられていた。
そんな中、街では病が流行り、次々と人々が“ある言葉”を残し、亡くなっていた。
「枕元に死神が立ったーー」
病を流行らせ死へと導く死神の怒りを鎮めるため、千鶴は「生贄の花嫁」に選ばれるが・・・
没落令嬢と死神の明治恋愛浪漫譚。
電子版にしかつかない、「コミックスの続きがわかるノベル試しよみ」収録!
APPLE BOOKSのレビュー
死神と没落令嬢が繰り広げる明治恋愛ロマン。正岡千鶴は、家族も家も失った元華族の令嬢。天涯孤独の身で他家の使用人となりつらい日々を送っていた。そんな折、帝都では疫病が流行。病の原因とされる死神の怒りを鎮めるため、千鶴は“生贄の花嫁”に選ばれてしまう。朝比奈希夜による人気ライトノベルのコミカライズ。物語の土台が強固なので、ファンタジー初心者でも読みやすい。どんなにひどい境遇にあっても華族としての誇りを忘れず、心を閉ざさない千鶴が特に魅力的。彼女のけなげさに、人間を嫌う孤独な死神である八雲の心も少しずつ溶かされていく。やがて生まれるのは、どこにも居場所がなかった人間と死神の初恋。異なる2人が引かれ合っていく描写が、繊細で美しい。