母をたずねて三千里
アペニン山脈からアンデス山脈へ
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Publisher Description
(「母をたずねて三千里」について)
「母をたずねて三千里」は元々の題名を「アペニン山脈からアンデス山脈へ」と言います。イタリアの作家デ・アミーチスの書いた「クオレ」という作品の中に収められている一編です。この作品を原作としたテレビアニメも有名です。
この本は、古典的名訳として名高い前田晃さんの訳です。青空文庫にも、この「母をたずねて三千里」が収録されているようですが、訳文が刈り込まれていて、原作の意図が充分に伝わらない所がありますので、ここに完訳版を収録しました。
作者、訳者とも死後五十年を経ていますので、パブリックドメインとなっています。
ぜひ、お子様と感動を分かち合ってください。
(作者について)
エドモンド・デ・アミーチスは、イタリア王国の作家で、イタリア北西部(当時サルデーニャ王国領)の町オネッリアで生まれました。イタリア統一運動の時代に育ったアミーチスは一八六〇年に、十四歳のときに、ジュゼッペ・ガリバルディの千人隊(赤シャツ隊)に志願したほどの愛国者でした。
代表作に、統一イタリアの子供の教育用に書いた『クオーレ』 (Cuore) があります。この中には数々の感動的な挿話がありますが、中でも「アペニン山脈からアンデス山脈まで」 (Dagli Appennini alle Ande) は、日本では『母をたずねて三千里』のタイトルで知られています。
(訳者について)
前田晃は、山梨県山梨市出身の作家で翻訳家です。一八七九年に生まれて、一九六一年に亡くなっています。「文章世界」編集などを通じて自然主義文学運動に尽くしました。
ゴンクール、キーランド、モーパッサンなどを翻訳しましたが、やはりこの「クオレ」の翻訳は際立った功績と言えるでしょう。
(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、iPhoneはもちろん、iPadやMacでの読書に最適化しました。また、作品の一編一編にも索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
青空文庫をベースとしている場合も、適切に処理してありますので、そのまま青空文庫の物をダウンロードして読むよりも格段に読みやすくなっています。
3、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
4、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。