民衆という幻像 ──渡辺京二コレクション2 民衆論 民衆という幻像 ──渡辺京二コレクション2 民衆論

民衆という幻像 ──渡辺京二コレクション2 民衆‪論‬

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Publisher Description

冬の夜、結核療養所で聞こえた奇妙な泣き声。日中衰弱しきって運び込まれた母娘は、朝を待たずに逝った。それを知った著者は、娘の体をさする瀕死の母親のやせた腕を幻視する──「小さきものの実存と歴史のあいだに開いた深淵」、それは著者の原点にして終生のテーマとなった。近代市民社会と前近代が最深部で激突した水俣病闘争と患者を描く「現実と幻のはざま」、石牟礼道子を日本文学に初めて現れた性質の作家と位置付けた三つの論考、大連体験・結核体験に触れた自伝的文章など39編からは、歴史に埋もれた理不尽な死をめぐる著者の道程が一望できる。

GENRE
Nonfiction
RELEASED
2011
July 10
LANGUAGE
JA
Japanese
LENGTH
497
Pages
PUBLISHER
筑摩書房
SELLER
Mobilebook.jp, Inc
SIZE
1.2
MB
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