水上バス浅草行き 水上バス浅草行き

水上バス浅草行‪き‬

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発行者による作品情報

【収録短歌より】

ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし

3、2、1、ぱちんで全部忘れるよって今のは説明だから泣くなよ

平日の明るいうちからビール飲む ごらんよビールこれが夏だよ

犬の名はむくといいますむくおいで 無垢は鯨の目をして笑う

教室じゃ地味で静かな山本の水切り石がまだ止まらない

愛だった もしも私が神ならばいますぐここを春に変えたい

星座にも干支にもならず土曜日のわたしの膝におさまった猫

間違えて犬の名で呼ぶ間違えて呼ばれたきみがわんと答える



【著者より】

浅草行きの水上バス。

どこかに急いで向かうための乗り物じゃない。

むしろ、乗らなくてもいい、そんな乗り物。

なくても、生きていけるもの。

でもそういう存在が、心に潤いや光を与えて、

わくわくさせてくれるのを知っている。

そんな歌集をつくっています。

著者:岡本真帆





【著者プロフィール】

岡本真帆(おかもと・まほ)

一九八九年生まれ。高知県、四万十川のほとりで育つ。未来短歌会「陸から海へ」出身。

ジャンル
小説/文学
発売日
2022年
6月23日
言語
JA
日本語
ページ数
13
ページ
発行者
ナナロク社
販売元
Mobilebook.jp, Inc
サイズ
7.4
MB

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