河畔の街のセリーヌ 1巻
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- ¥680
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発行者による作品情報
19世紀フランス――パリ。『月から来たような』少女・セリーヌは、自分が何をしたいのかもわからない14歳。“先生”の教えだけを頼りに上京したパリで、偶然出会った老紳士から"職業を体験する職業"を勧められ・・・・・・?19世紀パリ風俗を美しく描写する少女職業探訪記、ここに開演――。
APPLE BOOKSのレビュー
少女の目を通して描く、19世紀パリ職業図鑑。セリーヌはいつも無表情な14歳。笑顔が作れず給仕をクビになった彼女は、「編集長」と呼ばれる謎の老紳士に助けられる。紳士がセリーヌに依頼したのは、パリにある数多くの職業を体験し、観察する仕事だった。『エーゲ海を渡る花たち』の日之下あかめが、大都市へと変貌していくパリの人々を丹念に描いた人間ドラマ。印象派絵画への憧れがきっかけという著者による、美しい街並みとそこで生きる人間のリアルな描写に息をのむ。お針子からデザイナーまで、あらゆる階層を分け隔てなく描き、社会の一員として目覚めていく女性たちの姿も鮮やかで魅力的。出会いの中で成長していくセリーヌから目が離せなくなる。