



泣きたい夜の甘味処
-
-
4.5 • 48件の評価
-
-
- ¥1,300
-
- ¥1,300
発行者による作品情報
とある町に、ひっそりとたたずむ一軒の甘味処。熊と鮭が営むこのお店は、夜だけしか営業していません。
提供するのは温かいお茶と、甘いもの一品だけ。今夜も、疲れて泣きたい人々がこの店に迷い込みます。
夢をあきらめた夜、
愛する人を想う夜、
自分のことが嫌いになった夜。
―そんな夜は、この店で涙を流してもいいんだよ。
主人公たちが知らない、もうひとつの視点から綴った描き下ろし52Pに加え、11のお菓子レシピがついています。
もくじ
・疲れ果てたビジネスマンと昔ながらのドーナツ
・会社を辞めたOLさんといちご大福
・落ち込んだ新人さんが干し柿を拾う話
・夫を亡くした奥さんと梅酒ゼリー
・私だけのパフェ
・ギャルとばあちゃんとマフィン
・がっちゃんのココアクッキー
・心配性なお母さんとバナナケーキ
・緑のライオンと栗きんとんのパイ
・3人の青春とプリン
・夕暮れのチーズケーキ
APPLE BOOKSのレビュー
真夜中の甘味処を舞台に、疲れて泣きたい人々が明日への力を取り戻す、温かくて切ないオムニバスストーリー。しゃべる熊と鮭が店員のその店では、“お客さん”が現れるとそっと声をかけ、店内へと招いてくれる。出される甘味はどれも、疲れ切った客の心に寄り添うものばかり。看護師でイラストレーターの著者がSNSで発表した話題作だ。描かれるのは、仕事がうまくいかずに落ち込む人や愛する家族を亡くした人、育児に疲れた母親など、誰もが共感できる悲しみを抱えた人たち。リアルな心理描写と感情豊かな画力故か、彼らが安堵して甘味を口にするたび、毎回つられて泣いてしまう。思わず食べたくなるほど魅力的な甘味は、レシピも完備。
カスタマーレビュー
_nekozzz
、
この本に出逢えてよかった
とても丁寧にそれぞれの心が描かれていて、涙したり、あたたかい気持ちになりました。