満天の星と青い空(1)
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3.7 • 3件の評価
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発行者による作品情報
西森博之原作小説を完全コミカライズ!
接近する巨大隕石――人類滅亡が不可避な状況にもかかわらず、高校生の中澤真吾はなんの感情も持てず、その心臓は少しもドキドキしなかった。幸い隕石は大気圏突入直後に謎の爆発を起こし、人類の滅亡は辛くも回避される。だが周囲が歓喜する中、ひとり中澤は無感動な自分に幻滅していた。予定通り修学旅行へ旅立つ中澤とクラスメイトたち。ところがその日、東京でスカイツリーが崩壊するという大事件が発生して…?原作小説は「今日から俺は!!」の西森博之氏!作画は「何もないけど空は青い」で西森氏とタッグを組んだ飯沼ゆうき氏!傑作サバイバル青春ノベル、コミカライズが登場!!
APPLE BOOKSのレビュー
世の中にある鉄が次第に消滅するという異常事態に出くわす学園パニックストーリー、「満天の星と青い空」。それは、東京から来た高校生一行が修学旅行で京都を訪れていた時に発生する。腕時計や携帯電話などあらゆる通信が途絶、街では鉄が使われたすべてのライフラインが故障し、建物も倒壊。生徒たちは襲いかかる不安から精神的なバランスを崩し、楽しいはずの修学旅行はわずか数日間のうちに、人間の本性を剥き出しにした弱肉強食のサバイバルゲームへと一変してしまう。物語の主人公は、硬派で剛腕、冷静沈着で今まで恐れを抱いたことのない男子高校生、中澤真吾。そして真吾とは真逆で、"小動物"のようにか弱い女子高生の水上鈴音。たまたま同じ班となった2人に、略奪、暴動などさまざまな危険が襲いかかる…。原作は「今日から俺は!!」の西森博之。作画は、本作と共通する設定を持つ作品「なにもないけど空は青い」で同じくコンビを組んだ飯沼ゆうき。登場人物の表裏や葛藤する心理プロセスを細かく描写することで、重厚な人間関係を浮かび上がらせていく。狂乱的状況に置かれた時に現れる"人間らしさとは何か"という問いを読み手に突きつける作品。