源氏物語 ー 椎が本
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Publisher Description
『源氏物語』は、平安時代中期の女性作家、歌人、紫式部の作品。この作品は與謝野晶子に翻訳された。「48 椎が本」である。日本の長編物語、小説である。初出は1972(昭和47)年2月25日改版。
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moshikamoshika
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薫のことを誤解していた
「何事にも女は人の慰めになることで能事が終わるほどのものですが、それがまた人を動かす力は少なくないのですね。だから女は罪が深いとされているのでしょう」ここで語られる男と女の違い。日本古来の男女感は今も日本人の根底に流れているかもしれない。薫のことを誤解していた。「いずれはその人をこそ一生の妻とする女性であるが、あちらに愛情の生まれるまでは力ずくがましい結婚はしたくないと思い、故人の宮への情誼を重く考える点で女王の心が動いてくるようにと願っているのであった」とまで思う薫である。