熊になったわたし――人類学者、シベリアで世界の狭間に生きる
-
- ¥2,000
-
- ¥2,000
Publisher Description
熊に顔をかじられ九死に一生を得た人類学者の
変容と再生の軌跡を追ったノンフィクション
カムチャツカで先住民族を研究する29歳のフランスの人類学者が、ある日、山中で熊に襲われて大けがを負う。その日を境に西洋とシベリアの世界観、人間と獣の世界の境界が崩壊し……スパイの疑いをかけられてロシア情報機関の聴取を受け、たび重なる手術と事件のフラッシュバックに苦しみながらも、身体と心の傷を癒し、熊と出会った意味を人類学者として考えるために、再びカムチャツカの火山のふもとの森に戻ってゆく。
「熊は君を殺したかったわけじゃない。印(しるし)をつけたかったんだよ。
今、君はミエトゥカ、二つの世界の狭間で生きる者になったんだ」(本書より)
*ミエトゥカ:シベリア先住民族・エヴェンの言葉で「熊に印をつけられた者」、熊と出会って生き延びた者の意。ミエトゥカと呼ばれる者は、半分人間で半分熊であると考えられている。
【ジョゼフ・ケッセル賞、フランソワ・ソメール賞、マッコルラン賞受賞!】
【18か国で刊行、フランスのベストセラー!】