現代ユウモア全集 12巻 『紅茶と葉卷』 牧逸馬 現代ユウモア全集 12巻 『紅茶と葉卷』 牧逸馬

現代ユウモア全集 12巻 『紅茶と葉卷』 牧逸‪馬‬

    • ¥3,000
    • ¥3,000

発行者による作品情報

多筆名作家で、[文壇のモンスター]と呼ばれた破格の作家のユーモア短編、一口噺、アメリカン・ジョークなど全54篇を収録。

牧逸馬は谷譲次、林不忘、賴市彦、阿多羅緒兒など複数の名義で活躍。翻訳、小説、紀行文、ルポルタージュなど多ジャンルを手がけ、「文壇のモンスター」と呼ばれた破格の作家。
「牧逸馬」は現代通俗・探偵・恋愛小説や欧米コントの翻訳、「谷譲次」はアメリカでの体験に基づいた[めりけん・じゃっぷ]物や海外ルポルタージュ、「林不忘」は歴史小説や時代物で知られていく。特に林不忘名義で執筆した丹下左膳シリーズは、芝居・映画化もされ大ヒットした。父は政治ジャーナリストで教育者。兄弟もそれぞれ文学・芸術分野で活躍した。若くして米国へ渡り、大学中退後に放浪生活。多様な職業を経験し、異文化体験が創作に活かされた。
本巻には、1925年から1928年に発表された、軽妙なユーモア短編、[めりけん・じゃっぷ]物、一口噺、連作笑話、アメリカン・ジョーク集など54篇を収録。谷譲次、林不忘名義作品も混在している。英語と日本語を自在に混ぜた独特な文体で、クレオール女性や移民日本人など、異文化のズレや階級・人種など境界的存在の交錯を描き、ストーリーを語りつつ観客目線で解説もする活動弁士的な語り口は、昭和初頭のモダニズム文学にも影響を与えている。
発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究者で追手門学院大学准教授・佐藤貴之。付録には、外箱や表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料を収録する。

(電子版 2025年10月31日配信開始)

※この作品は一部カラーが含まれます。

ジャンル
小説/文学
発売日
2025年
10月31日
言語
JA
日本語
ページ数
973
ページ
発行者
小学館
販売元
Shogakukan, Inc.
サイズ
21.8
MB
牧逸馬全集 牧逸馬全集
2015年
女肉を料理する男 女肉を料理する男
1979年
ロウモン街の自殺ホテル ロウモン街の自殺ホテル
1973年
沈黙の水平線 沈黙の水平線
1973年
浴槽の花嫁 浴槽の花嫁
1979年
夜汽車 夜汽車
1929年