生殖記
-
-
4.2 • 66 Ratings
-
-
- ¥1,700
Publisher Description
『正欲』から3年半ぶりとなる最新長篇。
とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。
体組成計を買うため――ではなく、寿命を効率よく消費するために。
この本は、そんなヒトのオス個体に宿る◯◯目線の、おそらく誰も読んだことのない文字列の集積です。
Customer Reviews
キャプテン福島
,
考え方が変わる
働くということを共同体を肯定するといった言語化にただただ共感した。
めっとおおおお
,
自分にとっての「当たり前」を見直すきっかけになった。
以下感じたこと・印象的だったことを箇条書きで述べる。(考えの整理用)
・自分の行動・発言を見直した。マイノリティへの「理解」や「同情」は、自分がマジョリティに属していることの驕りであり、上から目線での行動である。
・自分の性に対する行動も、無意識的に未来への発展・成長のためのものであると思うと、改めて自分が動物であり、「本能に支配されている」のだということを感じた。
・私の中の「生殖本能」は、自分のことをどう思っているのだろうと想像し、不思議な気持ちになった。
・「自分の属する共同体の発展・成長が人生の目的」「共同体への貢献度と幸福度との関係性」自分はどうだろうかと考えた。
8545214558
,
凄い本に出会えた
日頃考えていた社会に対するモヤモヤを上手く描写している。これを言語化してくる朝井リョウが怖いまである。