生活保護特区を出よ。(1)
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発行者による作品情報
1945年、大きな戦争により荒廃した日本は福祉と治安維持のため二つの政策を行った。
一つは東京を復興し「新都トーキョー」をつくること。
もう一つは、能力不振や病気、障害等により自立困難な者に国が衣食住、生活を保障する「生活保護特区」(俗称マントラアーヤ)を制定すること。
2018年、トーキョーの中流家庭で育った高校生のフーカは、落ちこぼれながらも平凡な日常を送っていた。
ところがある日、彼女の元に「特区通知」が届く。この国で何となく生き、何となく幸せになれると思い込んでいた彼女にとって、それは青天の霹靂だった――
突如、生活保護特区に単身移住することになったフーカは、その想像を絶する状況に戸惑い、困惑する。
そして居住者たちとの共同生活が彼女を思いがけない道へ誘い込み……
APPLE BOOKSのレビュー
架空の日本を舞台に、生活能力が低いと見放された人々の、隔離された地域での生活を描くマンガ。第2次世界大戦後、日本政府は、自立が困難な人間に対して衣食住を補償する“生活保護特区”という制度を実施していた。新都トーキョーで平凡な生活を送っていた高校生のフーカは、ある日、生活保護特区の対象者に選ばれ、強制的に移住させられてしまう。マントラアーヤとも呼ばれるその地区では、さまざまな問題を抱えた人々が貧しく暮らしていた。果たしてフーカの運命やいかに。貧困や差別などシリアスな問題を扱いながら、なぜか暗くなりすぎない不思議な読み心地。ズシリとした読後感をもたらすとともに、生きるとは何か、幸せとは何なのか、良い社会とは何かを改めて問い直す。
ジャンル
マンガ／グラフィックノベル
発売日
2022年
7月23日
言語
JA
日本語
ページ数
168
ページ
発行者
リイド社
販売元
Mobilebook.jp, Inc
サイズ
66.2
MB