異國さかな雜‪談‬

この作品は書いている、浜田青陵(はまだ せいりょう)、1881年2月22日 - 1938年7月25日)は、日本の考古学者。京都大学名誉教授(京都帝国大学総長)。岸和田藩の上級藩士である濱田家の長男として大阪府岸和田市に生まれた。「青陵」は号。「日本近代考古学の父」と呼ばれる。この作品は底本の「青陵随筆」では「列伝と由来書」としてまとめられている。初出は1947(昭和22)年11月20日。「異國さかな雜談」には何しろ斯う言う手合であるから、料理に關する事を「洛味」に書けと言はれても、一向持合せの材料がないので困ってしまう。併し度々の御催促であるから、今日は異國で經驗した食物の話を少し思い出して、しぼり出して書いて見よう。