百人百色の投資法 Vol.4
投資家100人が教えてくれたトレードアイデア集
-
- ¥1,200
-
- ¥1,200
発行者による作品情報
「特別なことをすれば勝てる」は妄想だ!
◆特別なことをしなくても結果は付いてくる
投資で勝つためには、「ほかの人を出し抜くような、何か特別なことを見ないといけない、もしくは、やらないといけない」と思い込んでいる人は多いと思います。特に、投資を始めたばかりの人はそう考えてしまいがちです。
でも、本当にそうでしょうか?
今回、100人の投資家にお話を聞いて思ったことは、「どの投資家さんも、やっていることはシンプルだ」という点です。もちろん、「最初はいろいろなことを試した」とお話しされている人はたくさんいます。でも、最終的には、シンプルなところに落ち着いたというのです。
なぜでしょうか?
みなさんの話を総合すると、「シンプルなものには大きな優位性がある」とわかります。それは、みんなが見ていることです。みんなが見ることのできる点です。 みんなが同じようなものを見て、その動きにみんなで反応します。だからこそ、みんなが見ているようなシンプルなものを背景に株価(レート)が動くときは、大きな動きになりやすいのです。
仮に、特別なものが必要だと思って、ある有利な情報を見たとしても、その情報を見ている人の絶対数が少なければ、マーケットにはなかなか反映されません。極論、反応がないのであれば見る意味がないのです。
今回の第4弾は、意図したわけではないですが、偶然にも、トレードをシンプルに考えている人たちが集まりました。やっていることは王道ですし、皆が知っているような古典的なものもあります。 でも、「何だ、どこかで見た話じゃないか」と早計せずに、「昔から語り継がれてきた王道には宝があること」を感じ取っていただければと思います。
◆気になるやり方があれば、ぜひ試してみてください
本書(シリーズ)では、さまざまなタイプの投資家(トレーダー)さんたちから、さまざまなやり方や考え方などを聞いています。ノウハウ本ではありませんので、ひとつの手法を深く掘り下げた構成にはなっておりませんが、その代わり、いろいろなやり方や考え方にふれることはできると思います。 本シリーズで紹介しているものの中から、「あっ、これは自分に合っているかも」とか、「今使っている手法にこの考えをプラスしたら相乗効果が生まれるかも」と感じるものがあったら、積極的に試していただきたいのです。現在の手法をサポートするものとしてでも構いませんので、結果につながる何かを探してほしいと思います。
そして、もしも、「自分に合っているかも」と試してみたところ、うまくいかなったときには、パラメータを変えたり、時間軸を変えたり、ほかの要素(例えばテクニカル等)を加えてみたりなど、皆さんなりのアレンジを足してみてください。自分の頭を使って、いろいろチャレンジしてみていただきたいと思います。
それでもダメなら、やり方自体がダメなのではなく、単純に相性が悪かっただけだと思われますので、また違うやり方に目を向けていただければと思います。
現在の手法をサポートする触媒として、本書をぜひお役立てください。