百鬼夜行 第1巻 百鬼夜行 第1巻
百鬼夜行(国立国会図書館蔵書)

百鬼夜行 第1‪巻‬

    • 3.5 • 11件の評価

発行者による作品情報

【百鬼夜行】鳥山石燕画の妖怪図集。半紙本3巻合1冊。安永5年(1776)春原板、文化2年(1805)求板で、求板元は伊勢洞津の長野屋勘吉。初板の板元は、江戸の出雲寺和泉掾と同じく遠州屋弥七。内容は、自跋に「もろこしに山海経、吾朝に元信の百鬼夜行あれは、予これに学てつたなくも帋筆を汚す」とあり、中国最古の地理書『山海経』や狩野元信の『百鬼夜行』を基に、和漢の妖怪100図を描いたとするが、他にも『百物語評判』や『和漢三才図会』を参照したことが確実視される。天狗、山姥、犬神、猫また、河童、狐火、姑獲鳥(産女)、その他、伝統的な妖怪に加え、網剪、鳴屋、反枕など、怪奇現象を巧みに図像化したものや、野寺坊や高女など、出処未詳の妖怪図もある。絵は、薄墨を多用して、妖怪らしい凄絶感を漂わす一方、俳諧的な滑稽味を効かしたものもあり、石燕の機知と技量がいかんなく発揮され、妖怪の図解書として広く人気を集めた。
【百鬼夜行拾遺】鳥山石燕画の妖怪図集。半紙本3巻合1冊。安永10年(1781)春原板、文化2年(1805)求板で、求板元は伊勢洞津の長野屋勘吉。初板は、江戸の出雲寺和泉掾と遠州屋弥七の相板元。墨摺り(薄墨入り)。安永5年に出された『百鬼夜行』『続百鬼』の拾遺。『百鬼夜行』に比べて、やや馴染みの薄い妖怪を取り上げることが多いせいか、その由来を簡略な詞書きで補う。たとえば「燭陰」について、「山海経に曰、鍾山の神を燭陰といふ、身のたけ千里、そのかたち人面」云々など。また、謡曲で知られる「紅葉狩」や「殺生石」、『源氏物語』の「朧車」(車争い)や『伊勢物語』の「鬼一口」など、著名な古典に取材したものもある。和漢の文献や民間伝承を博捜しながら、オリジナルな発想を加味し、多様な妖怪図を描出しており、苦心の跡が窺える。(鈴木淳)
〈参考文献〉高田衛監修、稲田篤信、田中直日編『鳥山石燕 画図百鬼夜行』1992年12月、国書刊行会。(国立国会図書館デジタルコレクション解題より)

このブックは、国立国会図書館デジタルコレクションに掲載されてる書籍・資料で著作権の保護期間が満了している図書、古典籍です。電子書籍としてご覧頂くために画像加工や資料の統合をしています。

タイトルヨミ:ヒャッキヤギョウ1
著者ヨミ:トリヤマセキエン
シリーズ名ヨミ:ヒャッキヤギョウ コクリツコッカイトショカンゾウショ
出版者:長野屋勘吉
出版年月日:1805
種類:絵本

  • ジャンル
    アート/エンターテインメント
    発売日
    2016年
    1月27日
    言語
    JA
    日本語
    ページ数
    75
    ページ
    発行者
    Public Domain
    販売元
    Public Domain
    サイズ
    128.7
    MB
    百鬼夜行 第2巻 百鬼夜行 第2巻
    2016年
    百鬼徒然袋 上 百鬼徒然袋 上
    2015年
    百鬼徒然袋 中 百鬼徒然袋 中
    2015年
    名所江戸百景 第1巻 名所江戸百景 第1巻
    2016年
    百人一首うばが絵解 百人一首うばが絵解
    2016年
    富嶽百景 第3巻 富嶽百景 第3巻
    2016年