〈皆化節用〉儒者の肝つぶし[ウソ字尽]
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Publisher Description
〈皆化節用〉儒者の肝つぶし[ウソ字尽]
【判型】中本1冊。縦183粍。
【作者】式亭三馬(游戯堂)作。楽亭馬笑校。歌川豊国画。式亭三馬序。
【年代等】明治16年10月改題・刊。英屋小堀房(英文蔵・青雲堂)板。
【備考】分類「滑稽本・戯文」。文化3年刊『小野&Kf5f6;譃字尽』改題本。 【参考】 〈新奇妙案〉小野&Kf5f6;譃字尽 【作者】式亭三馬作。楽亭馬笑(楽山人・楽斎)校。歌川豊国(三世か)画。【年代】文化3年刊。[江戸]紙屋利助(文成堂・文盛堂)板。また別に[江戸]英文蔵(青雲堂・英屋小堀房)板(後印)あり。【分類】語彙科(滑稽本)。【概要】中本1冊。『小野篁歌字尽』に似せて作った本文を始め、語彙を中心とする種々のパロディーを集めた往来物風の滑稽本。本文は「(うわき)・■(げんき)・■(ふさぎ)・■(いんき)・■(まごつき)」のように字形の似た俗字を集め、さらに「春うはき夏はげんきで秋ふさぎ、冬はいんきで暮はまごつき」といった狂歌を添える。また、後半の「編冠構字尽」「五性名頭字尽」「異類異名尽」「妄書(むだがき)かなづかひ」「手の筋早見」「どういふもんだ痕紋図説」「人相小鑑」「人相図論」「諸流小謡」のほか、前付・頭書等に種々の戯文を載せるが、「胸算用早割乃法」「じれ子さん」「年中通用文章」「紋づくし」「〈大篆・小篆〉似字尽」「無礼不躾方」など、いずれも往来物のもじりである。明治16年に『〈皆化節用〉小野バカムラウソ字づくし』、あるいは『〈皆化節用〉儒者の肝つぶし』と改題・再板されたほか、明治初年に本書の一部を採って改編した鴻田真太郎作『開化小野バカムラウソ字尽』も出版された。