知略を養う 戦争と外交の世界史
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発行者による作品情報
抗争、分裂、外圧・・・
先人たちは、人生の難題をどう解決したのか?
人類の歴史は戦争の歴史と言っても過言ではありません。
この戦争を止めるため、そして、防ぐために外交という手段を駆使してきました。
私たちが働いて生きていく日々で繰り返される、「ケンカや仲直り」「妥協と打算」「取引と駆け引き」「握手と裏切り」…こうした人生の難題も、先人たちが積み上げてきた戦争と外交の歴史を紐解くことで、解決の糸口を見つけることができるかもしれません。
APPLE BOOKSのレビュー
生命保険会社の創業者で、大学の学長も務める出口治明による「知略を養う 戦争と外交の世界史」。人類の生活が発展していく上で、交易や交渉が大きな役割を果たしたことを指摘し、古代から20世紀までのさまざまな外交について紹介している。あくまで専門書ではなく、一般読者に向けたビジネス書や世界史にまつわる本を数多く発表してきた著者ならではの、やさしくわかりやすい文章が光る。世界初の平和条約が結ばれたカデシュの戦いや、力の弱い国への配慮としてオスマン帝国の皇帝スレイマン1世が作った条約が後に悪用されて不平等条約に発展した経緯など、重要であるがその真実は知られていない条約の背景を説明。時代や場所ごとに、著名な出来事や人物、その結果結ばれた外交における契約について、メリットやデメリット、その後どのような時代の流れを生んだのかまでを丁寧に解説し、"交渉"という観点から人類の歩みを浮き彫りにする。自国の外交について理解するための手引きになるだけでなく、日常におけるビジネスや、プライベートでの交渉ごとにおいてもヒントとなる知見が詰まった実用書。