



空中ブランコ
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4.0 • 100件の評価
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- ¥680
発行者による作品情報
跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り。刃物はおろか机の角まで怖い尖端恐怖症のやくざ。ダンディーで権力街道まっしぐら、の義父のカツラを剥がしたくてたまらない医者。伊良部総合病院地下の神経科には、今日もおかしな患者たちが訪れる。だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が……この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者を癒す名医なのか!? 直木賞受賞。『イン・ザ・プール』につづく絶好調のシリーズ第2弾!
APPLE BOOKSのレビュー
第131回(2004年上半期)直木賞受賞作。シリーズ第1作の『イン・ザ・プール』も同賞候補となった、色白で恰幅(かっぷく)良く、天真らんまんで常識外れな精神科医、伊良部一郎シリーズ第2作となる抱腹絶倒の連作短編集。空中ブランコ乗りの公平は、得意のジャンプで失敗続き。キャッチャーの嫌がらせと決めつけるが、妻と団員からは神経科の受診を勧められる。迎えたのは「いらっしゃーい」と歯茎を出して笑う伊良部と、胸の谷間を見せながらビタミン注射を打つ看護師のマユミ。サーカスと聞いて目を輝かせる伊良部は、空中ブランコに乗る!と言い出すが…。表題作の他、箸を見ても体がこわばる尖端恐怖症のヤクザ、医学部長である義父の一目で分かるカツラを剥ぐ衝動と闘う強迫神経症の医師、イケメンルーキーを意識してまともな送球ができないイップスに悩むベテラン三塁手、執筆時に強迫症と嘔吐症に襲われる恋愛小説のカリスマ女流作家と、患者の姿は多種多彩。毎回、患者の領域に迷わず飛び込み、彼らをあぜんとさせる伊良部の悪ノリが愉快で、愚かに見えても実は名医。ドタバタ喜劇でありながら、ほっこりと希望をもたらす絶妙なさじ加減。伊良部のように軽く生きる知恵は、悩み多き現代人に必須。
カスタマーレビュー
ページが真っ白に・・・!
まほろ駅のほうも同じ現象ですが、ページが真っ白で文字がありません
読めないです。
以前はちゃんと文字があったんですが、久しぶりに開いてみると
真っ白です。
一度削除して入れ直しても同じ現象です。
対策お願いします。