繊細さんの「心を整える」すごい習慣術 〜HSPが自己受容と自己肯定感を高めるコツ‪〜‬

昨今、HSPという言葉や概念は、世の中に広く知れ渡るようになりました。


繊細さん、と呼ばれることもありますね。


HSPとは、生まれつき感受性が高く、社会的、感情的に刺激に敏感な気質の人のことです。


周囲に気を遣いすぎたり、自分を否定してしまったり、環境の変化が苦手だったりします。


この本を手に取ってくださっているあなたも、繊細であるがゆえに、生きづらさや不安感を抱えているのではないでしょうか。


HSP特有の悩みとは、

・些細なことでも、深く考え過ぎてしまう

・人間関係に疲れてしまう

・寝ているのに疲労感が抜けない


それ以外にも、

・不安感やそわそわが止まらない

・生活の中の急な変化に対応できない

などがあります。


そして、

・他人に振り回されず自分の気持ちを大切にしたい

・急かされることなく、穏やかにマイペースで過ごしたい

・自分の特性に合った仕事がしたい


と思いながら、改善方法が書かれているノウハウ本を読んだり、YouTube動画を観たり。


理想を追い求めて、努力や工夫をしている人も多いでしょう。


しかし、現実はそう大きく変わらない……。


――実は、私自身もHSPでありアダルトチルドレンです。


HSPという概念が、まだ世の中に知られておらず、自分がそういう気質だと認識がないまま、50年以上生きてきました。


「私の何がいけないんだろう」

「自分の性格の問題かな。私って、変わっているのかな」


と、長年、疑問に思いながら、漠然とした不安を抱えていたのです。


また、シングルで、2人の子どもを育てていたので、毎日が必死。


女性を忘れていた私は、実年齢より15歳以上も老けて見られていました。


元夫のパワハラもあり、「どうせ自分なんて……」と、必要以上に自分を卑下して、過小評価する癖もついていて……。


生きるだけで必死の、セルフネグレクト状態。


多忙な日々を過ごす中、ストレスによる過食で1年間で21㎏も太ってしまいました。


しかし、49歳のとき、転機が訪れます。


娘に言われた、「お腹に赤ちゃんがいるみたい」という言葉がきっかけでした。


私は、ダイエットを決意。


無酸素運動と食事管理を学び、8ヵ月かけて21㎏分の脂肪を落としました。


すると、棚ぼた式に幸福が舞い込んできたのです!


まず、見た目に自信が持てるようになったことで、性格が明るくなり、不安感が消えていきました。


さらには、自己肯定感も上がり、時間の余裕ができるように。


すると、「私には何でもできる!」と、思えるようになったのです。


自信が持てるようになった私は、初めて自分に投資をします。


51歳から54歳まで、ボディメイクのプロを目指しました。


体の造形美を突き詰め、本番の舞台の一瞬のために、体と精神力をピークに持って行く。


そういった体験の中から、様々なことを学び取り、自己肯定感を上げることができました。


同時に、自己肯定感を維持すること。


もし、自己肯定感が落ちてしまっても、元に戻すことができるようにもなったのです。


私が何を言いたいかというと、


「繊細さんであっても、50歳からでも、人は変われる」


と、いうことです。


食事療法で、体の内側からも健康になった今は、年相応に見られるようになり、昔より雰囲気が若々しくなりました。


HSP気質も改善し、とても楽になったのです。


現在は、繊細さんのマインドメイクをコンセプトに、「ありのままでよい」とお伝えする、自己受容のカウンセリング。


「心と体のセルフマネジメントコーチ」として、クライアント様に寄り添いながら、伴走しています。


また、24時間ジムのパーソナルトレーナーとして、主に4、50代の方の専門コーチもしています。


プライベートでは、2匹の猫と暮らしながら、趣味の筋トレや、自然観察、ドライブや映画鑑賞を楽しんでいます。


あなたの理想は、どんなことでしょうか。


本書では、自分を否定してしまう繊細さんが、毎日を楽に楽しく過ごせるようになるための、


・楽に生きる思考のアップデート法

・自分軸を創れる人が行っている方法

・自分を知り、自分を大切にするための秘訣


を、お伝えします。


私のクライアント様でもある、20代から60代の女性は、


・物事の捉え方

・言葉遣い

・考え方


などに変化が現れ、皆さん、笑顔が増えて自信を持たれています。


繊細さんでも、活き活きと笑顔で生きることができるのです。


あなたも、自分自身への理解を深めてみませんか?


私と一緒に、自分らしく、楽に生きるための人生の価値観を見つけていきましょう。


【目次】


はじめに


第1章 繊細さんでも自分らしく生きることができる。ありのままの自分の価値を大切にするには

・辛い思いをしている繊細さんと活き活き笑顔の繊細さん、一体何が違う?

・セルフリスペクトで繊細さんが輝く根拠は2つ。幸福感をもたらす自己決定力とは?

・自分で物事を決める人は不安感が少ない。あなたの人生を支える軸となる自己肯定感

・自分に厳しく常に緊張状態の繊細さんは、自律神経のスイッチングが苦手

・セルフリスペクトの実現を左右する6つの感覚とは?


第2章 セルフリスペクトを実現するための3つのステップと自己探求のワーク

・ステップ1 自分を客観視する

・「自己認知」で感情をコントロールできれば心身の消耗を防ぐことだってできる

・自分を客観視する「自己探求」のワーク

・ステップ2 今ここに意識を向ける

・ステップ3 自律神経を整える


第3章 繊細さんが意識しておきたい心と体を整えるためのおすすめ習慣

・疲労の原因は自律神経と中枢神経

・自律神経の乱れが引き起こす病気

・ストレスを感じたら……。心と体を同時に整える呼吸法

・日常生活で気軽にできる自律神経に良い習慣

・自律神経と生活習慣


第4章 行動や人生の選択に影響を及ぼす思い込み。その正体は脳の97%を占めている潜在意識

・私たちのほとんどの行動は無意識の中で決まっている

・思い込みが現実を創る。願望達成のためには行動よりも潜在意識を変えるのが有効

・本当の声が聞こえなくなる!?表面的なポジティブに潜む落とし穴    

・楽に生きるための人生の価値観を見つけよう。幸福感の6つの要素    


おわりに


【著者プロフィール】


安倍美智子(あべみちこ)


1968年生まれ 神奈川県出身

マインドメイクコーチ


自身もHSPかつアダルトチルドレンである。

大学では通信工学を専攻後、

大手メーカーで電気設計開発に従事。

50才から始めたダイエットを機会に

ボディメイクの選手となる。


自身の体づくりの経験、闘病体験、

HSPの心の動きの経験をもとに、

心と体の両面からHSPさんの

生きづらさ解放のためのヒントを

SNSや書籍で発信している。


現在はジムでボディメイクのセッションをする傍ら、

オンラインセッションで繊細な方の

マインドメイクのコーチ活動を行っている。