罪滅ぼし 風烈廻り与力・青柳剣一郎[62]
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発行者による作品情報
人助けか、死に場所を求めていたのか――
付け火で燃え盛る家に飛び込んだ男が、命と引き換えに守りたかったものとは?
剣一郎、己の無力さに懊悩する!
女の絶叫が昼間の露月町に響き渡った。燃え盛る家に赤子が取り残されていたのだ。青柳剣一郎が駆けつけると、火中へ飛び込む男が。鋳掛屋の長次だ。
その勇気に感心した剣一郎は、出火の原因とともに長次の素性を調べると、過去にも子どもの命を救っていたことがわかる。
なぜ危険を顧みず行動できたのか? さらに付け火と判明し、剣一郎はある推測に苦悶する!